昨年の春よりハウス食品さんのスパイス大使改め「スパイスアンバサダー」と名前がリニューアルされて活動を続けております。
毎月お題が届いてそのテーマに沿ってスパイスレシピをこのブログより提案させて頂いております。
今月のお題は先月に引き続き
スパイスで好き嫌い解消チャレンジ!
苦手な食材をおいしく克服しよう♪
と言う事なんですが、今回は
「味覚が育つレシピ編」
でございます。
いつものお料理にスパイスを加えるとちょっと目新しさが出て来たりするなぁと思うのですが、スーパーなどのスパイスコーナーに行くと様々なスパイスが並んでいます。
そんなスパイスが並んでいる中でも、割と手に取りやすいそしてどのご家庭にもあるんじゃないかなぁと思うのが
胡椒
だと思うのですが、今日はその中の「黒胡椒」のお話です♪
昨年まで足かけ3年の間、非常勤講師として女子校にて家庭科調理&製菓実習を担当しており、40人前後の生徒の指導にあたっておりました。
そんな彼女達の中で突然ブームなったのが「黒胡椒」だったので、今回はそのお話を交えながら、肉じゃがと黒胡椒の事など…続きで紹介しておりますのでお付き合い下さいね。
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女子校では、高校2年・3年の家庭科の選択教科で「食文化」「フードデザイン」の調理実習と製菓実習を担当しておりました。
このフードデザインという教科なんですが、教科書の実習レシピがかなり多岐にわたっており、全て行うとすると和洋中フレンチ、和菓子に洋菓子中華菓子…と、ものすごいラインナップになってくる上に、予算もオーバーしてしまうので、教科書からは数点、そして後はオリジナルレシピで色々と行っておりました。
チキンシュニッツェルとバターライスの献立実習時
実習で登場したハーブやスパイス類は、胡椒(こしょう)の他、中華料理で豆板醤と唐辛子、ハンバーグの時はナツメグ、洋食献立の時にターメリックライスを用意したり、カレー粉作りで各種スパイス(クミン、コリアンダー、カルダモン、ターメリック等々)、洋菓子ではシナモンやバニラ。
製菓実習:ココアクッキーにはシナモンを少し加えて
フレッシュハーブ類はミント、バジルあたりでしょうか。
ポモドーロの時はフレッシュバジルを家から引っこ抜いて持っていきました(笑)
そんな中で教科書のレシピで「胡椒」に関しては「こしょう:少々」と記述があるのみで、黒胡椒なのか白胡椒なのかは未記載です。
一般的に売られているレシピ本でもそうですが、基本「こしょう」の表記で、その時は概ね「白胡椒のパウダー」を指していて間違いない、のですが…
その辺が気になる私は授業で白胡椒と黒胡椒の違いや粗挽きとパウダーの使い分けなどもちょこっと解説しようと思いまして、時前の黒胡椒を持っていった所、黒胡椒にはまる女子高生続出となった訳です。
彼女達が普段口にしていそうなポテトチップスなどでも黒胡椒を使ったものも多いのですが、ホール(粒)を見せて挽いて香りを嗅いだり…といった体験を通して
黒胡椒ヤバイ
みたいな事になりましたのよ。
そこからは洋食献立の時のスープに黒胡椒をパラリ、サラダにパラリ…と黒胡椒女子が増えてたのですが、和食献立の時に
お吸い物にも実は合うのよ
なんて話をしながら試して貰ったら、これまた
黒胡椒ヤバイ
とさらに火がついて、MY胡椒を持ち歩く女子高生も登場する勢いでございました。
そんな彼女達が「めちゃヤバイ~!」とはまったのが、こちら。
肉じゃがの仕上げに黒胡椒
でございます。
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■黒胡椒(ブラックペパー)風味の肉じゃが
<材料> 2人分
じゃがいも:200g(中サイズ2~3個ぐらい)
牛薄切り肉:50g
玉ねぎ:1/2個
人参:1/4本
糸こんにゃく(しらたき):50g~100g
好みで青ネギやグリンピースなど:適量(無くても可)
(調味料)
砂糖:小さじ2(8g)
味醂:小さじ2
醤油:大さじ1
酒:小さじ2
だし(昆布出汁、または合わせ出汁):200ml~材料に合わせて調整
GABAN あらびきブラックペパー
(下ごしらえ)
・じゃがいもは皮をむいて一口大に切って水にさらしておきます。
・にんじんは7~8mmの半月切りか一口大の乱切りにしておきます。
・玉ねぎは5mm幅程度にスライスします。
・糸こんにゃくは1~2分茹でてアク抜きをしてから食べやすい長さに切っておきます。
・牛肉は一口大に切っておきます。
1.鍋に油を熱し、牛肉を入れて色が変わったら、玉ねぎを加えて炒め油がさっと回ったら、しらたき、人参、じゃがいもを加えて炒めます。
2.全体に油が回ったら、だしを材料がひたひたになる程度に加え、落としぶたをして中火で10~15分煮ます。
3.落としぶたをとり、煮汁をすくってかけながらジャガイモに火を通して出来上がり。
4.器に盛り仕上げにGABANあらびきブラックペパーを振りかけて完成。
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実習だと胡椒をかける前と後と比べて貰うのですが、黒胡椒を振った後の変化は皆一様に驚いてくれます。
胡椒(こしょう)と言う存在が、洋食系統に使うというイメージになりがちですが、いつものお総菜やおかずにもお勧めなんです。
この季節だとおでんを作られたり買ってこられるご家庭も多いかと思うのですが、おでんなどの煮物とも相性が良いですよ♪
中医学・薬膳から見た黒胡椒は胃を温めてくれる役割があるので、お腹の冷えが気になる時などにもお勧めです。
とても身近な胡椒(こしょう)ですが、黒胡椒と和食は相性も良いのでぜひ色々と試してみて下さいね。
それではまた!
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